- Hospitalist Vol.10 No.1(2022)
-
患者全体を見すえた内科診療のスタンダードを創る
特集:身体診察
メディカル・サイエンス・インターナショナル
北野夕佳 藤谷茂樹- 価格
- 5,060円(本体4,600円+税)
- 発行年月
- 2022年09月
- 判型
- A4変
- ISBN
- 9784815720216
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[日販商品データベースより]
未来につながる、一生モノの身体診察学習をあなたに
「身体診察」は、総合内科診療、救急診療のみならず、あらゆる医療において必要不可欠な要素です。筆者は、内科外来〜総合内科病棟〜救急外来〜集中治療室で勤務しており、実務を回すこと、患者を安全に迅速に評価し、治療介入を開始し、しかるべき場所へ引き渡す、あるいはコンサルトすることの重要性を十分認識していますが、決して「忙しくて身体診察ができない」とは思いません。むしろ「的確な、的を絞った、スピーディーな身体診察」が、これらの迅速な評価・介入のために必要不可欠であることを、日々の臨床を通して痛感しています。
日本の医療において、身体診察は、現在「市民権」を失いつつあるかもしれません。電子カルテ内のデータのみを見て患者を触らずに診療する、研修医トレーニングにおいても身体診察はおざなりにされたまま修了してしまっている、というような状況が散見されます。コロナ禍が身体診察離れに拍車をかけているということも聞きます。実際、聴診など感染のリスクがある行為は、病態的に不明な点がなければ不必要に繰り返さないほうが望ましいとはいえます。しかし、日々コロナ診療に濃厚に従事しているからこそ、筆者は自信をもって、「全員にCTを撮像するわけにはいかない状態」での適切な判断に、身体診察(および問診)は生涯必要不可欠であると言い切ることができます。次の世代に「必要な身体診察は継続して行う」ことを伝えるのが私たちの世代の責務であり、簡潔に、迅速に、身体診察をとれるようになれば、時代の流れを変えていけると信じています。
本特集は、最もHigh Yieldな身体診察項目を網羅し、これ1冊を通読することで基本を押さえることができます。身体診察をラジオ体操のように何度となく繰り返し行うことにより、「型」として定着させ、自分の医療技術の一部として体得していきましょう。読者の皆さんが明日から自信をもって患者さんのためになる身体診察ができるようになることを願っています。