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[BOOKデータベースより]
〓介石にも反体制派にも向き合い、台湾民主化前夜の現場を歩き続けた記者・若菜正義。彼の知られざる軌跡を追い、時代の狭間に埋もれた戦後日台関係の接点を掘り起こす。
序章 独裁政権と反体制派のはざまで(〓介石とのツーショット写真;民主化運動の先駆者・雷震;東京拠点に独立運動を行った廖文毅)
[日販商品データベースより]第一章 北京で迎えた終戦(佐賀で生まれ育って;上海で記者人生をスタート;全国紙の特派員として)
第二章 日本に台湾情報を伝える(全島を回って精力的に報道;第二次台湾海峡危機が勃発;権力との距離をどう保つか)
第三章 民主・独立運動を支援(生涯続いた雷震との交遊;廖文毅の手紙仲介の背景)
第四章 台湾専門家として歩む(アジアを幅広くカバー;三〇年にわたって『台湾総覧』を発刊;日台の懸け橋として)
台湾に寄り添い続けた記者の半生記
日本統治の終焉から民主化前夜まで、長く歴史の陰に隠れてきた戦後台湾。本書は、その激動の現場を歩き続けた毎日新聞記者・若菜正義(1915〜2002)の知られざる軌跡を追ったノンフィクションである。
戦中は中国を取材し、戦後は台北特派員として台湾社会を見つめた若菜は、〓介石政権関係者とも反体制派の活動家とも分け隔てなく向き合い、イデオロギーではなく記者としての信念に従って取材を重ねた。また、退職後は資料集『台湾総覧』を一人で発行し続けながら、台湾社会の動向を長年にわたり記録した。
台湾では近年、歴史資料の公開が進み、これまで埋もれていた戦後日台関係の実像が少しずつ明らかになってきている。こうした一次資料や関係者の証言、遺族所蔵の資料などをもとに、著者は4年にわたる現地調査とインタビューを通じて、若菜の足跡を丹念にたどる。
一人の記者の歩みを軸に、台湾現代史の空白を埋めるとともに、抑圧と抵抗の「白色テロ」の時代を生きた人びとの姿と、これまで見落とされてきた日本と台湾の接点を鮮やかに浮かび上がらせる渾身の力作。