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[BOOKデータベースより]
第一部 非合理な合理精神(賽(さい)のトリプルダンス―賽子・賽銭・賽の河原;生活世界の科学技術論―ゲーテの自然観を援用して;記憶力・理解力・編集力のトリプルワーク;科学と非科学と擬似科学―パスカルの確率論を事例に;物の心のあいだに―西田幾多郎のハイゼンベルク読書)
[日販商品データベースより]第二部 四次元マトリックスに立つ汎人間力(葬送文化の諸類型―仏陀の涅槃経と親鸞の改邪鈔を参考に;空海〔即身成仏〕に関する〔身体知〕的考察;死にゆく人間釈尊―フレイザー『金枝篇』と親鸞「正信偈」を参考に;道元と日蓮のリアリズム―仏舎利・坐禅・地涌の菩薩;釈尊思想の原初性―人間(原初)から如来(文明)へ;〔二〇一二年対談〕日本的霊性から包括的ヒューマニズムへ 石塚正英・やすいゆたか;真の自己は身体を離れない―王陽明『伝習録』を拾い読む;霊魂のメソフィジカルな存在圏―アリストテレスとガレノスを援用して)
本書の第一部で、生成AIなど先端技術の良し悪しを考える。開発陣は〔良し〕ばかり宣伝するので、私は〔悪し〕をあげつらってみたい。また、実体なき霊魂のごとき量子を認める先端技術が陥っているアポリアを考察する。そして第二部では、人間から如来になった釈尊(ブッダ)を見つめつつ、仏教が有する物質的リアリズムといったテーマで、通奏低音としてのフェティシズム観念を考察する。物理に即応する佛理の探究である。
なお、書名の「マトリックス(matrix)」とは、「母(mater)」のことである。私は未来の人間力を、自然と社会、世界と地域、過去と現在、それらが相互に連環する【四次元マトリックス】に見出す。汎人間力である。確率・統計的な量子力学は物理・実体的な古典力学を打破したと言われるが、そうではない。両者を基盤とする【マトリックス力学・汎力学】を樹立しただけのことである。以上の書きだしでもって本論へのいざないとしたい。