- ルチエッタ
-
ヴィヴァルディのオルガニスト
春秋社(千代田区)
フェデリーコ・マリア・サルデッリ 早坂由美- 価格
- 3,520円(本体3,200円+税)
- 発行年月
- 2026年10月
- 判型
- 46
- ISBN
- 9784393932445
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[日販商品データベースより]
ヴィヴァルディの陰でひっそりと忘れ去られていた女性オルガン奏者ルチエッタの物語。18世紀ヴェネツィアのピエタ慈善院(捨子養育院)で育ち、音楽家としての才能を開花させたひとりの女性の生涯が、かすかな史実とたくみな想像力によってリアルに浮かび上がる。
【原著の紹介文より】
本書は著者のヴィヴァルディ研究を基に、歴史的資料の考証と想像による再構築を交互に織り込んで構成され、「単なる一女性としてだけではなく、貧民層の一孤児として忘れ去られた」ある音楽家の一生に光を当てる。
この小説はまたヴェネツィアの17-18世紀の生活の一端をつぶさに窺い知る好機でもある。女性孤児たちがどのような食事をし、どのように暮らしていたのか。彼女たちの大小のドラマ、病気、抑圧的な環境下の絶え間ない虐め。些細な変化が大きな喜びにもドラマにもなり得る隔絶された生活。当時、政治的には衰退の一途をたどっていたヴェネツィアだが、いまだ西洋文化の中心地のひとつであり、音楽はまさに重要な産業であった。劇場、教会、孤児院・養老院・貧民救済院、修道会から溢れ出る「絶え間ない音楽の流れ 」は熟練した弦楽器職人、写字生や植字工たちの技術と音楽家の創造力によって支えられていたのだ。この退廃的で軽薄で文化の香り高い大都市に展開するルチエッタの伝記小説は、当時の模範的かつ典型的な人生を物語る。