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[日販商品データベースより]
インターネットが社会に不可欠な情報基盤となり,世論形成過程におけるソーシャルメディアの存在感が増す一方,争点設定という重要な機能はマスメディアからソーシャルメディアへ移行しつつある。さらに,生成AIの普及により,表現の送り手のみならず作り手の参入障壁も低下した。こうした変化のなか,偽・誤情報や陰謀論,政治的分極化,誹謗中傷やヘイトスピーチ,デジタル・プラットフォームによる情報流通の管理など,表現の自由と民主政をめぐる課題は複雑に絡み合っている状況にある。本書は,憲法学とメディア研究の専門家が,国内外の裁判例や具体的事例,制度動向を手がかりに,現代の表現空間が直面する問題を多角的に検討する。ジャーナリズム,公共メディア,プラットフォーム・ガバナンスから,集会やデモが行われる現実空間までを視野に収め,自由で多元的な情報流通を支える表現空間の維持と再活性化を問い直す。変容するメディア社会の現在と近未来を考えるための視座を提示する一冊。