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[日販商品データベースより]
仙台藩はなぜ、二度にわたり大規模なお家騒動を経験したのか。
初代藩主・伊達政宗の治世には一度も起こらなかった内部抗争が、綱宗・綱村の二代に連続して噴出した背景には、若年藩主の登場、幕府による後見制度、一門の利害対立、そして藩政を揺るがす外圧が複雑に絡み合っていた。
本書は、綱宗隠居から寛文事件へと至る「伊達騒動」、さらに明治初年の「仙台騒擾」まで、仙台藩が経験した二つの大きな政治危機を一つの歴史的連続性として読み解く試みである。
歌舞伎や読本によって「大悪人」とされた奥山大学常辰、同盟の理念を貫きながら「国事犯」として処刑された但木土佐――彼らは本当に悪役だったのか。史料に基づき、後世の脚色に埋もれた人物像を丹念に掘り起こし、騒動の真因を藩政構造の中に探る。
戊辰戦争後、奥羽越列藩同盟の瓦解と新政府軍の進駐により、仙台藩は内戦状態に近い混乱を経験する。藩士たちの対立、責任追及、処罰の連鎖――その渦中で失われた声や、歴史の陰に沈んだ事実にも光を当てる。
外圧が加わると内部対立が一気に噴出する――仙台藩が抱え続けた構造的弱点とは何だったのか。
本書は、伊達家の政治史を「騒動」という視点から再構成し、藩政の実像と人間ドラマを鮮やかに描き出す。
仙台藩史研究に新たな視座を提示する一冊。