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[日販商品データベースより]
本書は、前二著(『江戸時代帳合法成立史の研究』『古代・中世帳合法の研究』)の完結編というべきものである。
第1章、第2章では、複式簿記が我国に伝播したかどうかの問題について論じた。この問題は日本会計史上の大問題であると考えられ、巻頭に持ってきたし、本書のタイトルにも使用した。第1章は先行研究の紹介である。今まで大家の方々がどのような見解を述べてこられたか、また、どういう議論がされてきたか、について論述した。第2章は、そうした偉大な先達の主張を踏まえた上で、筆者の考えを述べたものである。
第3章、第4章は、中世の湊と関に関わる帳合法に関する論稿である。第3章は、武蔵国の~奈川と品河の両湊における帆別銭の徴収に関わる帳合法について検討した。第4章は、東大寺領の兵庫北関における関銭徴収のための入船納帳と、決算報告書について考察した。
第5章と補論は、明治期の話である。第5章は、商法典の編纂過程において、日本の商事慣習を尊重した、或は尊重せざるを得なかったことについて考察した。補論は我国初の西洋式簿記の書物である『帳合之法』について取り上げた。
強調したい点や主張、重要な語句等については、傍点や太字、または下線を付した。また、出来得る限り原典に忠実にするため旧字体を使用した。